EDUCATION | 2018.05.18 | Writer: GENGO OTSUKI
㈱ヒューマンフォーラムでは、さまざまな背景や経験・趣味趣向を持つ人々が「じぶん」を発揮する場所だと捉えています。また「じぶん」を生きることこそ人生を豊かに暮らすために不可欠な要素であると考えています。ですから私たちは、「ありのままのじぶん」を知り、感じることを促進する努力をサポートしています。
「HF BOOT CAMP(ヒューマンフォーラムブートキャンプ)」は6か月間(1泊2日、全12日間)の新規事業立案をマインドの側面とスキルの側面から構築されたプログラムをインプットとアウトプットしながら学び、結果的にチームを通じて「わたし」と出会う場所です。
新規事業は世界中で日々誕生し続けています。日本においては年間20万件、会社化されたのは5万件ほどが立ち上がっています。しかし、あまりにも多くの人々は新しい事業(価値)をスタートアップさせる体験を得ることはありません。
わたし達は、誰しもが新しい価値を伝える機会があるべきと感じています。そして、その未来を実現できるようにするためのスキルと機会を積極的に創っています。そして、新しい価値(事業)というのは「ありのままのじぶん」を知り、感じることを起点に起こることを知っています。
第3期を2018年に迎えた「HF BOOT CAMP」は当初、起業家育成を目的にスタートしました。しかしヒューマンフォーラムの理念と風土を省みた時に「起業家になることが全ての人の理想ではない」と気がつきました。わたしたちが生まれた理由は「型のある何か」になることではなく、それぞれの本来持つ「個性を発揮する」こと。このことに全ての答えがあると気がついたのです。
その後、試行錯誤の結果「HF BOOT CAMP」の全面的な設計の見直しを施すことになりました。「個人」ではなく「チーム」単位で新規事業開発を行うのと同時にひとりひとりの強みと弱みを「チーム」で理解しフィードバックをしあい、チームの個性を刺激としてお互いの関係を深く醸成しながら「新しい価値」を半年で創りあげます。
結果的に(これは事務局が毎回一番驚くことですが)この6か月を通して、意図していないくらいの成長と変容へとつながっていきます。その起点はさまざまな個性(内向的・外向的に関わらない)から発せられることに毎回驚かされます。大筋のプログラムの骨格はありますが、正確には毎回プログラムもチームに合わせて変化します。
運営チームがいつも集中しているのは「目の前のチームの姿」です。その「姿」に合わせてまさにライブ的に切ったり貼ったりを繰り広げます。研修そのものがカスタマイズされている生き物のようなものになっていったのです。
何にもまして「HF BOOT CAMP」自体が進化をし続けています。2018年度より社内向けであった「HF BOOT CAMP」が参加した社内メンバーやSNSや見学に来て知った人などのつながりを中心に口コミで広がり、社外の方の参加がスタートしています。今まで独自資源と位置付けをしてきたクロージングな社内研修であったのですが、この取組み自体をオープンソースとして拡がることで「ひとりでも多くの人の可能性の発揮につながる」出発点となればと考えています。
「HF BOOT CAMP」の全体像についてお話をさせて頂きました、シリーズとして次回「運営者」「参加OB」「現役参加者」という視点の違う人達のインタビューを通じてお伝えしていきます。