25年目の新たな挑戦 進化形古着屋 “森” <前編>

SHOP | 2019.04.16 | Writer:

古着再燃、USEDを拡張する

僕らの学生時代は、Fashion(ファッション)=古着だった。

必死にバイト代を貯めては、電車で1時間半かけて大阪まで行き、アメ村の古着屋を一日中かけて廻った。

インターネットやSNSがない時代の情報源はもっぱら雑誌(カジカジ)と友達からの口コミ。

あの店がめちゃくちゃカッコいいとか、新しくどこそこに古着屋がOPENしたとか、あの店員はいけてるとか、、、口コミと雑誌を頼りにアメ村を冒険するのが楽しみだった。

そんな僕らの感性を刺激しFashionにハマっていくきっかけとなった雑誌「カジカジ」の古着屋情報を便りに、今はなき”お米プラザ”(懐かしい~)で待ち合わせしたものだ。

コーナーを曲がれば、そこには、僕らにとってのユートピアが広がっていた。

誰も通らないような路地を通り抜けて辿り着いた雑居ビル。その一室にあるお店には、所狭しと古着たちがびっしりと並んでいた。

店員さんの「いらっしゃいませ」という言葉はない。(今では考えられないけど当時の古着屋はそんな感じ)もちろん接客されることもない。。。

黙って勝手に見てって。と言わんばかりの店員さんに僕らはビクビクしながら、隙間なくビッチリとラックにかけられた中から自分好みの一着を探しまわっていた。

そこで出会った特別な一着は、ただの古着だけど僕らにとって何か特別なオーラを纏った服だった。

誰ともかぶらないそれらの古着を着ることで、なんとも言えない特別な高揚感を覚えたものだ。

それが古着の醍醐味というやつ。

アメ村帰りの僕らは地元に戻れば、ちょっとしたヒーロー。学校では、アメ村での体験談を土産話にずーっと古着談義。

また、そそくさとバイト代を貯めて、アメ村へ。

それが僕らにとってFashion(ファッション)=古着との出会いだった。

そのころ(’90年代半ば頃)京都の新京極通りで、ワゴン一台から誕生した古着屋があった。

JETRAG(ジェットラグ)というそのお店は、後にSPINNS(スピンズ)と名前を変えて大型の古着屋をオープンした。

あれから25年後、大阪のど真ん中、梅田と中崎町のちょうど中間地点に、250坪という超大型の古着屋”森”がOPENした。

「USEDを拡張する」というコンセプトの進化形古着屋と名乗るお店”森”について、前編と後編の2部構成でお届けします。

 

やんちゃな大人が集まるスタイルマーケット

25年たった今、その原点ともいえる古着事業を大阪のど真ん中で展開するのはなぜなのか?

創業者である出路会長の言葉から。(Humanforum Official siteより抜粋

私たちは京都の小さな古着屋からはじまり、世界に買い付け先を開拓し、今や取引先は全世界へと広がりました。
古着を遊びファッションを通じて多くの人たちとつながり、共に新しく面白い生き方を追求してきました。
その結果、多くの街のカルチャーや人たちのスタイルに少なからずの影響を与えてきたと感じています。
このように様々なカルチャーやスタイルを生み出し続けることが私たちの望む生き方であったと感じています。

しかし近年、トレンドや今喜ばれるものを選択することで、創業当初の売場や品揃えの多様さが失われつつあるだけではなく、私たち働く社員の感じられる“USEDの面白さ”をも失わせてしまったように感じています。
それは私たちファッション業界がどうあるべきかが今、問われているように感じています。

私たちは新事業体店舗 “森”を通じて、改めて『USEDを拡張したい!』と思っています。

創業以来25年間で改めて気づかされたことは、USEDの中には隠れている魅力と可能性がまだまだあるってことです。
カルチャーは、組み合わせたり、拡張したり、育てたりしながら作ることができる。
次のカルチャーやスタイルを先にやってしまう!

“森”は、そんなやんちゃな大人が集まる “スタイルマーケット”です。

“森”では、USEDを拡張しアップサイクルする。再燃させたりNEWとの組み合わせを楽しむ! そして未来のUSEDを一緒に育てていく

何よりも自分たちがワクワクして、カッコいいカワイイを感じられること、、、 これからも私たちはカルチャーを遊びやんちゃな大人の生き方を追求していきます。

 

イメージビジュアルのモデルはまさにやんちゃな大人たち

スタイルマーケットというように店内には所狭しと独自のスタイリングで主張するマネキン

使われなくなった服でアップサイクルされたRE:CIRCLE ギャラリー

森でのアップサイクルの拠点 Re:Circle STUDIO

今までとこれからのカルチャーを発信する古着の解釈

年代や国ごとの音楽性やカルチャーをコーナーで表現

今や消滅してしまったOutdoorブランドも新たな定義で再燃させる

VINTAGEのアウトドアやミリタリーも独自のMIX提案

南米をテーマに品揃えされたアイテムたち

子供服のMIXスタイルもUSEDで提案

Fashion is me ,Culture is me

写真では一部しかお伝えできないが、森では様々なカルチャーやコンテンツが渦巻いている。

店内にはどこに何が並べられているかわからなくなってしまうほどの広さの中に、古着が所狭しと提案されている。それは売れ筋商品が積み上げられ、オペレーション効率を考えてつくられたチェーンストア展開の画一的な売り場とは、全く正反対の非効率極まりない売り場だ。(250坪という大きさ!)お店のスタッフのオペレーションこそ大変だが、そこには服や雑貨といったモノだけではなく、カルチャーや音楽、スタイルや思想がコーナーごと売り場ごとに存在する。

まさに当時、Fashion、古着と出会ったときのような独特の空気感、自由さやワクワク感を感じられる場所だ。

今や当たり前のように、流行っているものや欲しいものの情報が手に入り、買い物すべてをスマホで完結できる時代。そんな時代だからこそデジタルでは決して味わえないFashionと出会うワクワク感や空気感を進化形古着屋”森”で体感していただきたい。

 

 

 

▼NEXT ISSUE
<後編>は森がオープンするまでの道のりやこれからをお届けします。

USEDを拡張する進化形古着屋 “森”

住所 : 大阪市北区中崎町西2丁目 梅田センタービル山側 チェルシーマーケット内

URL : mori.market

Instagram : @mori.market_official

Twitter : @mori_market

Facebook : www.facebook.com/535482560305111/

 

 


この記事のライター

Atsushi Igaki

Atsushi Igaki
森 director/MEND producer/mumokuteki farm 長老/mumokuteki hall 管理人

捨てられる服をさらに価値にするアップサイクルのプロジェクト"MEND"や進化形古着「森」Re:circle PROJECTを通して、これからのFashionを提案しています。また今年から自社農園で無農薬の米作りも。 最近は禅に夢中。人生は中庸“白でもない黒でもない、美しいグレーにこそ本質がある”

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