~事業を通じて社会課題に取り組む~

SOCIAL | 2018.07.20 | Writer:

2016年11月に京都の本店がリニューアル。

「いきるをつくる」のコンセプトで農業、飲食業、小売業を展開する「mumokuteki」。たべること、着ること、つくること、つかうこと、知ること、感じることを事業化し、持続可能な社会を目指しています。翌年2017年6月に同ビル3Fに「mumokuteki hall」をオープン。メインコンテンツには、安心で安全な生産者や事業者さんと直接結びついた「mumokuteki マルシェ」と暮らしの在り方や知恵に触れることが出来る「mumokutekiシネマ」を展開。教育・ソーシャル・ライフワーク・コミュニケーション・環境などをテーマに地域や行政との連携により研修や講演会、ワークショップなどmumokuteki hallから様々な情報を発信しています。

今回はmumokutekiが昨年から企業協賛している【NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうと】との取組みをレポートします。

 

~映画を通じて子どもたちの活躍の”場”を広めたい~

 

【NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうと】の理事長、植田真由さんとの出会いはちょうど去年。学生の頃から大人スタッフとして、団体の活動に10年間携わってこられ、昨年30歳の時に理事長に就任されました。1994年2月任意団体が立ち上がり2002年5月NPO法人設立。団体は以下の事を目的とし活動をしています。

①子どもたちが、映画を通して世界の子どもたちの生活や考え方、歴史や文化を知り、世界への視野を広げること。

②参加する子どもたちが、メディアリテラシーや自主性、創造性、国際性を身につけた人間に成長すること。

③多様なジャンルの作品を上映し、国内外からもゲストを招聘することで、映画を通して子どもたちに国際的な交流をしてもらうこと。

 

毎年8月の夏休み期間になると「京都国際子ども映画祭」を京都文化博物館で開催しています。本映画祭は子どもたちが「子どもスタッフ」として運営に関わり、「子ども審査員」でグランプリを決定。役割を担うことによって、子どもたちの自主性や創造性、協調性やコミュニケーション能力を発展、向上させる活動です。

 

 

それでは植田さんのお話をお伺いしましょう。

Q : それでは植田さん宜しくお願いします。32歳という若さですが、理事を引受けた経緯をお聞かせいただけますか?

植田さん :正直言うと、単純に人がいなかったから(笑)出産してから子育てとの両立にすごく悩んでいました。でも映画の研究は大学院の時からしていたので、映画は大好きだったんです。続けるなら責任ある仕事、責任ある仕事をやらないんだったら辞める。0か100か。その時はそれしか考えてなかったんですけど、ちょうどその時に前任の理事長が引退されて、声をかけてもらいました。

 

Q : 100の方をとったんですね(笑)。僕は映画と子どもを繋げる発想はパッとでて来ませんが、植田さんにとって映画と子どもの繋がりを教えてください。

植田さん:大学院で映画の研究をしていた事もあって、団体の活動へは映画から入りました。映画の歴史を知ると、名作と呼ばれる映画が何故優れているのかが分かります。映画にどんな革新をもたらしたのかとか。作品の理解が立体的に深まったんです。時代の社会背景や歴史。国際的文化。価値観。そういった事って人間性を養っていくのにとても重要なんです。映画好きで参加していた活動が、いつの間にか子どもにも教えたいと思うようになりました。今は絶対子どもたちの為になるって確信しています。

 

Q : 子どもたちと接して嬉しい瞬間は?

植田さん:はじめ来た時はモジモジしているけど、たった3日間の映画祭に参加しただけですっごく変化します。その様を見ているとすごく感動します。わたしたちが子供たち教えたいと思っていたことが、成長”場”をつくっているんだと実感に変わりました。学校や塾では体験できない経験と心の成長。子どもたちの成長をみると、この活動は絶対に無くしてはいけないと強く思いました。映画を通じて子どもたちの成長と、活躍の”場”を広めたいです。

 

 

団体が立ち上がって20年以上続きますが、せっかくの活動なにの認知度が低い。映画祭の集客も満足な結果が出せずにいました。「まずは沢山の方に知ってもらいたい!沢山の子どもたちに映画祭に参加してほしい!」という想いから、団体の活動を知ってもらう為に広報活動に力を入れ、参画パートナーを探されていた植田さんとお会いしたのはちょうどそんなタイミングだったのです。

 

~大人スタッフとして参加して~

 

昨年から企業協賛として応援させて頂いてるんですけど、今年はもっと具体的に関わっていけたらと思っていたんです。mumokuteki シネマの企画運営にも植田さんは参画してくれてて、何か返せる事は無いかなと考えている時に、mumokuteki の仕入を担当してくれている上野夏子と小日向美咲が「大人スタッフ」としての参加に手を挙げてくれました。

 

 

Q:参加の動機は?

上野:たのしそう。映画が好きだったから(笑)

小日向:面白そうだったから(笑)

 

Q:おい!それだけかい!?

上野:すいません!!あとはmumokutekiでもシネマコンテンツがあるのでそれの参考になればと思って。自分たちだけで考えるよりも、外の人と繋がりから新しい何かが生まれるかなって。

小日向:わたしは普段商品の商談以外に外部の方と関わる機会がなかなかないので、関わってみたいと思いました。

 

Q:参加して感じている事は?

上野:子どもたちの成長は毎回驚かされます。最初はモジモジして話せない子が、ワークショップになるととても大きな声で吹き替えをしていたりする。自分たちで決めるので、何に対しても「イヤ」って絶対言わない。自分の役割を自分の責任でやっている姿は本当に感動します。

小日向:そうなんです。子どもに体験、経験させる”場”をつくって、何でもさせちゃう。良い意味で制限しないんです。でも手段はあくまで映画。映画を通じて自ら楽しむことを経験させるんです。プレイベントでお客さんに実際に接することも子どもたちにとって良い成長につながっていると思います。

上野:あとは映画の質というかレベルが本当に高い。植田さんは子どもと同時に映画も大切にしている。映画の楽しみ方も同時に子どもたちに教えてるんです。そういう姿勢は人として尊敬しています。

 

Q:植田さんの言われてた「映画を通じて子どもたちの活躍できる”場”」ってそういう事なんですね。僕は子どもたちが一番輝く”場”はなんと言っても本番だと思います。楽しみですね。

上野:はい!!8月2日~5日が本番です!!プレイベントとはまた違った子どもたちの顔が見れると思うとっても楽しみです!!

 

今年はスピンズ京都店にも協賛してもらっていて、プレイベントではT-シャツの作成。映画祭当日までには売り場で映画祭告知の為のコーナーをつくってくれたり、昨年の模様を動画でお知らせしてくれています。

 

Q:8月の映画祭に向けての意気込みは?

上野:今年はスピンズ事業部の事業部長の岩月臣人さん、京都店の原田恵里奈さんも協力してくれているのがとても嬉しいです。どうしてもブランドイメージがあってmumokutekiだけでは出来ない告知方法がスピンズだと可能になる。例えば映画祭のフォトブ―スとかは、原田さんの提案で実現しました。

小日向:会社は同じでも、他の事業部の社員さんと何かを一緒に創っていくってなかなかないんです。そういった意味でも、映画祭に携わらせてもらった事で私たちも貴重な経験をさせてもらっています。

上野:残り1ヶ月を切っていますが映画祭当日、沢山のお客様にご来場頂ける様に頑張ります!

 

 

京都国際映画祭は毎年8月の夏休み期間に、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門(子ども向け部門)や正解の子ども映画祭で上映された作品から選定し、上映している。映画自身のクオリティもとっても高い。映画祭の特徴は「子ども審査員」が上映作品を2回ずつ鑑賞し、議論の後グランプリを決定すること、「子どもスタッフ」が運営準備や映画祭当日の司会進行、生吹替えを行うことが挙げられます。また、国際交流の一環として、海外からもゲストを招聘し、その作品はもちろんその国についてもより興味をもってもらうことと同時に、自分たちの国や地域について説明できるようなグローバリズムとローカリズムの感覚を養うことも目指しています。

 

今年で24回目となる「京都国際子ども映画祭

 

日程は8月2日(木) 3日(金) 4日(土) 5日(日)、京都文化博物館3階フィルムシアターで開催されます。

HP : http://www.bunpaku.or.jp/

 

 

 

 

ヒューマンフォーラムの参画スタッフが口を揃えていう事が、「自分が子供のころにこういう事を教えてほしいかった」「こんな”場”が欲しかった」と言います。子どもの頃はみんなにあります。これからの未来をつくっていくのは私たちでもありますが、更にその先は子どもたちです。

 

「子供たちの活躍の”場”を広めたい」。植田さんの言葉にとても共感しています。

 

本番までわずかではありますが、【キンダーフィルムフェスト・きょうと】さんの活動を多くの方に知って頂き、ご来場頂けるよう頑張って行きたいです。

 

 

 

 

NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうと
HP:https://www.kff-kyoto.com/
facebook:https://www.facebook.com/kinderfilmfestkyoto

twitter:https://twitter.com/KINDERFILMFEST
instagram:https://www.instagram.com/kinderfilmfestkyoto/

 


この記事のライター

今出 貴裕

今出 貴裕
mumokuteki事業部事業部長

1979年大阪府生まれ。
2016年にカフェ、アパレル、ファーム(農業)を展開するブランドmumokutekiのコンセプトを「いきるをつくる」に再定義しリニューアル。
健康、教育、社会性、働き方、消費、製造を繋ぐこれからの持続可能なライフスタイルやコミュニティ事業モデルを目指す。
15歳の娘と2人暮らしのシングルファーザーでもあり、家事と育児に奮闘中。仕事と家庭の両立の難しさを知り、社内で女性活躍推進のプロジェクトを展開している。

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